骨盤の開閉リズムは
四季のリズム、一日のリズム、月経のリズムなどによって変化します
骨盤が開く・閉じるとは、どのような状態でしょうか
骨盤は、寛骨・仙骨・尾骨でできています
寛骨は部分によって、腸骨・恥骨・坐骨と呼ばれています
骨盤が開閉する時に軸となるのが、仙腸関節で仙骨と腸骨をつないでいます
そして、股関節と連結して、骨盤から上の重さと重力とを拮抗させて
バランスを取っています
女性はもともと横幅が広く、骨盤腔が大きい作りになっています
骨盤の横の開閉の場合
左右の腸骨間の距離が離れていれば、骨盤は横に開いていて
近づいていれば、骨盤は横に閉まっていると考えられます
骨盤は縦にも開きます
腸骨が前方に回転しているのは、縦に閉じた状態(ヒップアップ)
腸骨が後方に回転しているのは、縦に開いた状態(ヒップダウン)です
この横と縦の開閉は実際には連動していて
仙骨が後方に回転すると、左右の腸骨は離れ
仙骨が前方に回転すると、左右の腸骨は近づきます
これが骨盤の開閉運動です
一年を通してみると、春に骨盤が開き始め、夏は最も緩み
秋にゆっくりと閉まり始め、冬は閉じきってしまいます
また一日のリズムでは
目覚めと共に骨盤は閉じて、寝る前に開くのが理想的です
やはり人間も自然の一部なのですね
女性は約28日の月経リズム、女性ホルモンの変動によって骨盤も変化します
月経期・・骨盤は開ききって、心身共にリラックスすることが必要です
卵胞期・・骨盤は徐々に閉じていき、身体が引き締まります
黄体期・・骨盤は徐々に開いていき、水分や栄養を貯め込みます
最後に、仙骨は副交感神経という自律神経に深く関わっており
腰痛や生理痛のある時、冷え症や胃腸の不調がある時は
仙骨を温めると改善につながります
なんどなく体が重だるい時、とても活動的である時
是非この開閉リズムを思い出していただきまして、ご自身を優しく労わってください
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